シニア犬の飼い主さん「高齢犬となると、犬の美容室からトリミングを断られることもあるなんて…。うちの愛犬はトイプードルなので定期的にトリミングは必須なんだけど、今まで自分でやったことないし自信もないし、この先どうしたらいいのかな。」
愛犬の年齢が上がるにつれ、そのような心配が出てきた飼い主さんに向けて、今回初めてトイプードルのセルフカットをしてみた感想を記事にしました。
それにしても初めてバリカンを購入しましたが、犬の毛を刈るのは意外と楽しかったw
Contents
1. 今回初めてセルフトリミングをしようと思った理由
過去記事で、タイトル名「高齢犬のトリミング問題☆トイプードルの空」という記事を書きましたが、今回セルフトリミングに初挑戦する発端になった出来事を書いていますので、気になる方はご覧ください。
2. 犬をトリミングに出して実際に起きた事故
過去に実際に起こった事故を調べてみました。
8歳のトイプードルの事例
2020年5月、兵庫県のペットサロンでトリミング中にハサミでのどを切られました。のどから食道まで届く深い傷で、10日後に死亡しました。サロン側の説明では、顔をカット中に犬が突然伏せの体制をとったので、首に傷がついたとのことでしたが、治療した獣医師によると、その程度でこんなケガは起こりえないとのことでした。後日店主は「犬がトリミング台から足を踏み外して前のめりになったところに、動かしたハサミが重なってしまった。」と説明しました。
11才のパピヨンの事例
初めて利用したトリミングサロンで施術中に起こった事例です。シャンプー、ドライヤーの後ブラッシングをしている最中に「キャン」と叫んだあと施術台の上で倒れました。車で2分ほどの動物病院に駆け込み、獣医に蘇生術をしてもらいましたが、そのまま死亡しました。
チワワ(年齢不明)の事例
トリミング中に、トリマーが目を離した隙に(時間は不明)台から飛び降りようとしたのか首つり状態になっていて、死亡させられました。
高齢ではないトイプードルの事例
トリミング台から落下し心肺停止の為、近くの獣医師に心臓マッサージをしてもらったところ、心臓は動き出しましたが、自発呼吸と意識は無いままでした。数日後、自発呼吸も意識も戻らないまま死亡しました。後日トリマーの話で「トリミング台に置いたまま目を離したら、気が付いたら落下していた。」とのこと。
この他にも、公になっていない事例は無数にあると思われます。
つい最近、実際に犬友のトイプードル(15歳)は、トリミング中に強い衝撃が加わった(獣医師の話)らしく、両目の水晶体が脱落して、白内障でもなかったのに黒目が真っ白になってしまって失明しました。強い衝撃って何??って思いますが、それ以上はお聞きできなかったので、詳細はわかりませんが、これもトリミング台からの落下ではないかと思っています。
うちの空は、個人で経営されているサロンで10年以上お世話になっていて、トリマーさんの入れ替わりもほとんどなく、何の問題もなく施術してもらってきました。でも、なんだかその方がまるで奇跡のように思えてきて、何も心配せずトリミングに出してきたことが、今さらながら怖くなってきている今日この頃です。
3. 犬用のバリカンはどれを選べばいいの?
私が犬用のバリカンを選ぶときに最優先させたことは
- 電源タイプ
- 使用中に刃が熱くならないかどうか
- お値段
もちろん他にも気になることはありましたが、最優先させたいことは上の3つでした。なぜなら、1については充電式で充電時間のわりに稼働時間が短いと、まだ途中なのに充電のために中断して、再開できるのは8時間後なんて論外だと思ったからです。商品レビューを見る限りでは、そのようなバリカンもあるようなので、充電タイプは慎重に選ぶ必要があると思いました。
ですが、気になった商品のほとんどは、8時間充電で稼働時間は30分前後でした。30分とは言え、だんだんパワーが落ちてくるということは、新品時で初めの20分位が調子よく使えるといった感じでしょうか。なので私の場合、電源タイプは乾電池式一択でした。
それで乾電池式のバリカンを探していたのですが、ありました!「ペティオ プレシャンテ 全身カットバリカン 乾電池式 【ペット用品】」です。この商品について色々調べてみると、私が優先させたい事項は全てクリアできているし、評判もまずまずなので迷わずこれに決めました↓
ちなみに、電源タイプが充電式ではあるけれど、その他の特徴や評判が良いので購入の際に比較検討した商品は下の2つです。
「とにかく性能が良ければ、もっとお高い商品でもいいわ!」と思われる方には、次のバリカンがいいかもです。60分の充電で約90分の連続運転ができるとのこと。今回購入したバリカンを使いつぶしたら、次は絶対これにしたいと密かに思っています。
4. 初心者の私にちょうどいい!犬用バリカンを購入して使ってみた感想
初めてスイッチを入れてみて、音はまあこんなものかなと思いました。大きすぎる音でもなく、静かでもなく、普通にバリカンが動いている音の大きさでした。
うちの空は、家の中で聞く初めての音に、一瞬「ん?」といった感じでしたが、「なんだ、その音ならボクの方がよく知ってるよ。」ってなもんで、音には動じませんでした。トリミングサロンで聞きなれてしまったのでしょうかね。
音に神経質なワンちゃんや、家の中がいつも静かな環境で暮らすワンちゃんには、初めからテレビをつけるなど室内を少しうるさくしてからバリカンの電源を入れるといいかと思います。
私は何の準備もせず電源を入れたので、自分が「あ!」っとびっくりしてしまったのですが、犬は「ん?」ぐらいでした。
5. 気になるセルフトリミングのできばえは?
いきなり短く刈る自信がなかったので、12mmの毛を残すアタッチメントをつけてカットしました。最初は恐る恐る刈ってみましたが、背中だけなら全然OKでした。毛の長さもわりと均等に刈れたので、見た目素人がガタガタに刈ったようにはなりませんでした。
カットする間の姿勢は、途中から寝ころんだままの状態でカットしました。ブラッシングをして、そのままバリカンで刈りました。背中とお腹は全く問題なくやらせてくれましたが、手足は嫌がってその日はちょっと無理でした。
そのうち何か良い方法を見つけて、ブイ~んと一気に刈りたいと思います。そして、問題の足の裏・・・。
刈る前の写真を撮るのを忘れたのですが、上の画像は足の裏の毛をカットした後の画像です。残念ながらバリカンではやらせてくれませんでした。仕方がないのでお昼寝している間に全部の足の裏をハサミでカットしました。指と指の間にまだ毛が残っていますが、カットする前の状態と比べたら、ずいぶんましになりました。足の裏は、これからもこの方法でいいかなと思っています。
6. 初めてセルフトリミングをした感想
トリミングなんで、訓練をしてきたプロのトリマーさんだからできることなので、素人の私ができるわけないし、時間をかけてしたとしてもガタガタに刈ってしまって後悔するだけだから、私はやらないと決めていました。ですが、うちの空が高齢犬になって初めてセルフトリミングの必要性を感じて、このたび挑戦してみました。初めてやってみた感想は、
・バリカンで犬の毛を刈るのは意外と楽しかった!
・セルフトリミングは飼い主と愛犬とのふれあいタイムにもなる。
・こうやって今までサロンで施術されてきたんだなあと思うと感慨深くなるし、さらに愛おしくなった。
・初めは犬を立たせたまま毛を刈っていたが、犬が途中でお座りをしたので、やっぱり犬も疲れるということをわかってあげられてよかった。
・サロンでは、シャンプーも同時にしてもらうので、それはそれは犬として大変だったとわかってあげられてよかった。
・セルフトリミングは、バリカン購入費がかかるだけでだ、お金が節約できる。
きりがないほど、セルフトリミングをやってみた感想はあるのですが、今日のところはこの辺で・・・。
ただ、今までサロンに定期的に通っていたのに、急に全く行かなくなってしまうと、人に預けなくてはならなくなった時や、動物病院などで怖がる犬になってしまう恐れがあると思っています。
そうならないためにも、今日は顔周りカットと肛門腺絞りだけ、とか、今日は爪切りと○○だけ、というように短い時間で済むような部分施術を、今までのサロンにお願いしたいと思っています。
サロン側としても、高齢犬だからということで思うことがあっても、今までずっと通ってきただけに言いにくいこともあるかもしれません。こちらからそのような話題を投げかけてみることは、犬にとってはもちろん、お互いにとってプラスになるのでは?と思っています。
サロン側にとっても、犬と飼い主にとっても、時間の流れとともに一番良いと思う方法を選んでいけたら、と思っています。